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ウソM@SPart1作品 中世咲き返りしローマ第一話前編

とりあえず前編だけ上げました。
すっかりお祭りにも乗り遅れてもう駄目だ。
気合入れて作った割には編集ソフトは動画を読み込まないわ、エンコはエラー続出だわ。

スレにも規制で書き込めないし・・・そんなに見てもらえないだろうなぁ。




さて、今回は東ローマ帝国と呼ばれ、中世ローマ帝国、ビザンティン帝国と呼ばれたローマが題材です。

「またお前はマイナーなところを・・・」という視聴者さんの声が聞こえてきそうだ。
いいじゃないか、好きなんです。一回やってみたかった。

で、たぶんほとんどの人はこの中世のローマを知らないだろうなと思ってプロローグを作ったらえらい長くなりました。
これでも削ったんですけどね。

あ、あとかなりローマの歴史を簡略化してますので色々と突っ込みどころ満載ですが勘弁してくださいorz


今回の作品を総括すると個人的にダメな出来でした。
色々新しいことをやるというのがテーマの一つだったので苦手なキャラクター(律子)、やったことのない演出方法、話の運び方。
何だか気合入れて空回りしたような感じです。


いかんいかん、つい悪い方に考えてしまった。
悪く考えたらどんなに面白くやっても面白くならん。
再評価再評価。

あ、あと個人的に一番声を上げたい。
ついに歪氏の顔グラが使えたぜひゃっふー!


ずっと使いたかったのでございます。
貴音だけで一シーンだけだけどな!orz




まあ、これを教訓にアイマス・トータルウォーの方を向上させようかと。
とりあえず新しい編集ソフト買おう。うん。


ウソM@S見てきます。すごい数だ・・・。


続きからで後書きと解説





今回は中世ローマ帝国です。
東西の文明の十字路に位置し、様々な文化、宗教が共生し、混沌の時代だった中世初期においてただ一つ、燦然と輝いていた偉大なる帝国です。

この時代のローマはほんとーに日本ではマイナーなのでプロローグを作りました。

P※:NHKスペシャルみたいというコメがいくつかありましたがありがとうございます。光栄です。

大体始まりの伝説から地中海征服、東西分裂、西ローマ滅亡・・・そして中世へ。

ここに出てくる西ローマは実はウソM@Sのもう一つの作品でした。
春香主役の西ローマ帝国。
ただ時間があまりないのと「どうせプロローグを作るのだったら混ぜちまえ」という理由で合体。

で、歴史になぞるので西ローマは滅亡と言うことに。
バッドエンドですね。
春香の力は及ばず、仲間達は各地で倒れ、本人も負傷。
ブリタニアへ落ちのびたという感じです。
後にローマン・ブリテンの勃興に関わったりしたのかもしれない。

P※:ここらへんの春香達の台詞が小さくて見えなくなってしまったのがちょっと失敗。

さて、そして本編です。
西ローマが滅びてからの東ローマが辿った道は大体動画の通りです。
お話の始まりはエジプト・シリア・アナトリアをイスラム教徒達に奪われ、西からはロベール・ギスカール(両シチリア王国の祖!)のノルマン人達が侵攻し、滅亡寸前だった東ローマ帝国がアレクシオス・コムネノスという"簒奪者"によって盛り返すところから。

中世における東ローマ帝国の黄金時代を築いたバシレイオス2世や軍事基礎を確立した"英雄"ヘラクレイオス、イスラムの勝者ニケフォロス2世の頃からでもよかったんですが題材のM2TWもRTW:中世MODもコムネノス朝アレクシオスの頃からしか始められなかったので。


あ、あとメッセージウィンドウを自作。
中世は野蛮で血塗られたイメージなので壁に血でべっとりと描かれたキリストを象徴するカイ・ローの紋章。他にも所々に血飛沫が飛んでます。
右上にちょこんと中世ローマ帝国の紋章でもあったB(Βασιλεύς:バシレイオスの頭文字。諸王の中の王という意味)の入ったギリシャ十字。
そして一番下にギリシャ語で
Μεγάλη αυτοκρατορία και πάλιと書かれた感じで。
(偉大なる帝国を再び)

変な所に気合入れ過ぎだろ。




以下解説ー。

【9:10~

ドゥラッツォより東に行ったところに"簒奪者"アレクシオス・コムネノスに対する西方の反乱軍が集結。

それを見守る反乱の首謀者トリフィリオス・アバランテス。

P※:トリフィリオス・アバランテスですが彼は史実キャラではなくオリキャラ。

そのトリフィリオスに全軍布陣完了と報告するのは西方のテマ(軍管区)の一つ、前線都市ドゥラッツォのテマタ(地域守備軍団)を指揮する管区長、律子。

P※:テマというのは元々はギリシャ語で「軍団」を意味しますが中世ローマにおけるテマは違い、テマ制という地方行政制度で定められた軍管区のことを指します。中世ローマ帝国がイスラム勢力によってエジプト・シリアを失い、アナトリアを最終防衛線と定めた時に"英雄"ヘラクレイオス帝が整備したモノです。この時期の中世ローマはイスラム勢力から頻繁に接触を受けていて、それに素早く対応する為に従来の属州制度をコンパクトにし、それぞれの地域の防衛指揮官を行政も兼任する管区長に任命しました。

テマタというのはそのテマの農民、市民達によって構成された地域守備軍団です。
テマタの中には帝国から土地を与えられ、そこの守備を任された他から侵入してきた蛮族や難民もいました。
いわゆる屯田制ですね。
これにより、新たな土地や荒れ果てた土地が開墾され、豊かな穀倉地帯だったエジプト・シリアを失って激減していた生産率は少しだけ向上しました。
自分達の生まれ育った土地や開墾した土地を守る為に彼らの士気は常に高く、他国の侵略をよく防ぎました。


今回の反乱の狙いとこちらに向かってくる討伐軍の意図について話し合う二人。

P※:今回のテーマの一つであった律子を主役級に据えてのお話(主役ではないんです)。
律子は特に理由は無いんですが何か苦手なんです。


そこに他の貴族がトリフィリオスを呼び、彼はその場を離れ、律子はその場に残ります。

P※:このときの帝国貴族の顔グラがちゃんとしたパレオロゴス朝中世ローマのギリシャ十字にバシレイオス(諸王の中の王)の頭文字Bが入った紋章です。
一般的に中世ローマの紋章といったらこれを指します。
赤地に黄金の十字架とBがかっこよすぎる。


一人残り、溜息を吐く律子。
彼女はトリフィリオスの反乱の理由とそれに参加してしまった自分、この馬鹿馬鹿しい現状を嘆いていました。

P※:律子って能力は高いし、頭もよく回る。でも世渡りが結構下手な印象があります。
突発的な事態にも動揺することが多いですしね。
たぶん自分で計画を発案し、流れを定め、実行することはすごい得意なんだと思います。
つまり役人的なマニュアル人間。
だから他の架空戦記でも内政屋として登場することが多いんではなかろうか。


そこにトリフィリオスが帰ってきます。
彼は部下に女に過ぎない律子の指揮下に入ることについて文句を言われていた模様。

P※:キリスト教における女性蔑視は中世ではほんとーにものすごいものでした。
帝国ではまだ教養ある者が多く古代の気風も残っていたのでそれほどでもありませんでしたが西欧では最悪です。
まさに道具、男の従属者、奴隷。
後のフランスの聖女ジャンヌ・ダルクはキリスト教によって殺されたと言っても過言ではないですしね。
彼女自身は敬虔な信徒でしたが。

ちなみに中世ローマ帝国は何人か女帝が誕生したりしていました。
その初代はエイレーネーという名前でした。
あまり有能ではなく、息子の目をくり抜いて帝位を奪ったり、当時のローマ教皇に「女は皇帝にはなれない」と言われてフランクのカール大帝に「正当なローマの継承者」という威信を奪われて帝国衰退の一因になっていたりします。


そうこうしているうちに斥候が帰還、トリフィリオスに報告します。
報告が自分の予想と違い、詳しく問いただそうとしたところで遠くから進軍音が聞こえ、討伐軍が姿を現しました。

【15:32~

討伐軍はどの兵も重装で規律よく、トリフィリオスの予想とは違って強大でした。
トリフィリオスは動揺します。
彼らは帝国の精鋭「タグマ」(中央機動軍)の中でも最高位の帝都守備隊。
スコライだったのです。

P※:タグマとは現地の指揮官が指揮し、半兵半農で守勢中心だったテマタとは違い、常勤の傭兵、職業軍人達で構成された皇帝直属の攻勢軍団であり、正規軍ともいえる軍団です。全部で四つありました。
主に敵地へ遠征する時の主力やテマタが敵を食い止めている間に現地に到着し、撃退すると言った機動防御の要を担いました。
四つあるタグマを取り纏め、最高位の精鋭として存在したのがスコライです。


トリフィリオスは愕然としていました。
こんなことはあるはずがないのです。
スコライが出るということは帝都を空にすること。
そんなことは中央の貴族達が許すはずがないのです。
アナトリアが落ち、帝都の目前までイスラム教徒が迫っている今の情勢ではなおさらです。

律子はそうつぶやくトリフィリオスにその貴族達を動かせるデュナトナイ(有力者)がアレクシオス側についたのではというのでした。



一方、討伐軍。
トリフィリオス軍を見つつ、一人の貴族とその部下が会話を交えていました。

貴族は事前の情報と違うことがアレクシオス帝の策謀ではないかと疑い、部下はそれを諌めます。
彼女達には監視が付いていました。

声を潜めつつ、部下・・・テオトキウスは語ります。
"簒奪"という真っ当ではない即位の仕方と支持者である東方貴族達に実質、力が無いという複雑な事情を持ち、皇帝達からしてみれば自分達は力を持ち過ぎている味方とはいえ、もっと他に上手い方法があるだろうと。
それに納得し、今度は「あの娘」の所在を聞きますがテオトキウスはまだ到着していないと応えます。
あのじゃじゃ馬めと洩らすテオトキウスに貴族はじゃあ、この年で今ここにいる自分はどうなのかと聞きます。

P※:ここで愛と愛の母親の舞か?という※があり、そういう見方もあるのかと感心したり。
ちょっと惜しいとだけw


テオトキウスは苦笑しつつ、同じくらいだと言うのでした。

貴族もそれに笑いつつ、白旗を上げるようにと指示します。
まずは交渉を、ということでした。

討伐軍から上げられた白旗を見、トリフィリオスは若干引きつりながらも結局は交渉かと笑います。
律子は不安に思いながらもそんな彼に続きます。




ちょうど両軍の中間地点で互いの指揮官が顔を会わせました。
トリフィリオスは討伐軍の指揮官である貴族に驚きます。
彼にとってはまったく意外なことでした。

その貴族とは帝国中央の大貴族、皇帝アレクシオスと同じデュナトナイの一人、四条貴音だったのです。

P※:千早、春香、伊織に続く自分のお気に入りキャラ。
伊織とはまた違った形での"貴族"のはまり役。
貴音ほど"高貴なる者の義務"を体現しているアイドルはいないでしょう。
そして、このお話の主役でもあります。


と、まあ、こんな感じで。
後半も近いうちに上げたいですが相変わらずエンコでエラーでるのでいつになるかなぁ。

さて、ウソM@Sの気に入った作品の記事にかかろう。
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Comment

No title

マシントラブルにもめげずにうpお疲れ様でした。
遅刻したっていいじゃない フライングだってあったんだもの み○を
ということで気にすることはないのですよw

まず最初のローマの歴史説明の部分、自分は中世ヨーロッパの歴史をほぼ知らないので十分だったんですが、大好きな人からすると物足りないんですかね? 逆にあれ以上あってもしんどかったかもwだって高校で世界史履修してnゲフンゲフン
この時代は激動で面白いですね。どっぷり雰囲気に浸りながら字幕を朗読してました。これがとても楽しいw 
春香さんの改造立ち絵もありました。あれは自作ですか?「おお!隊長殿ががんばってる!」と軽く感動しましたw それにしても春香さんはどんな台詞を言わせても違和感がないなぁ、万能だ。

しかし、隊長殿はりっちゃんが苦手でしたか。あんまり感情を表に出さない、というか腹の中に含みのある人が苦手なんでしょうかね? こうなるとガイウスもそうなるんですが、うーむ、そうは思いずらいかもw
今のところ──もちろん、まだ活躍してないというのがあるんでしょうけれど──ちょっと嫌なやつみたいな感じになってたかもしれないですねw でもりっちゃんってあんな感じですよねw 分析が癖みたいになってて、後悔しがちでリアリストですから。

そんなにへこむほどの出来じゃないと思ったんですが、作り手には作り手の視点があるんでしょうね~。とりあえず、後編が待ち遠しいです。まるで最初から前後編だったんじゃないかと思わせるあの引き、見事でしたw それでは!


親衛隊の登場シーン。全体⇒部分アップ⇒・・・ 割りとベタなカメラワークかもしれませんが、かっこよかったです。特に最初の兜と穂先。全力でニヤッとしましたw

チョーおつー☆

本当におつかれさまでしたw
隊長殿は一体難儀の神に好かれているのか嫌われているのかw

中世ローマ帝国ですかー、てんやくはこちらの知識はありませぬ(涼殿と同じく高校で世界史とってないw)故、今回は純粋に観客です。
シェイクスピアではないですけどラテン語は少し解ってもギリシャ語はほとんど解りませんしね。でもウソm@sに終わらせないなら気合い入れてお付き合いしますw
しかし動画コメには専門の方がいらっしゃってましたねぇ。まったく隊長殿は常にホイホイの達人ですw

さて、歴史を振り返るモノクロシーンの春香の痛ましさは尋常でないですねorz
小窓表示なのでよくは読めませんでしたが「真なるローマ人!」と語りかける春香。ここからのシーンは08.06.13の記事の06.17のレスにある一つめのネタをはめ込んだものですかね。
キリスト教と蛮族と中世の魔手が最早どうにもならない。重苦しい。最後に現れたあの負傷グラと叫び、春香の無念を思うともはや涙が止まりません。
春香は敗れても最後には勝つという信頼感(いおりんとかは負けエンドでもありだとさえ思っている(てんやくはいおりんも大好きにも関わらず;もっともいおりんなら敗北もかっこよく決められそうな意味でですが)のに、春香に限っては途中でいくら負けようが負けエンドだけはありえないと思っている、「ドジっ子だけど一生懸命のがんばりやでちょっと天然」(08.06.13記事タイトルより)である所の春香から最終的な笑顔をとったら何が残るのか、もしかしたらこんなことを言って悩むてんやくは春香を信頼していないのかも知れないと不安になる)、これが描かれたその後の歴史で何にも成らぬことを示され明確に否定されてしまった。隊長殿は鬼でござる。
見る度に動揺しますw ですがそんな隊長殿の鬼っぷりも大好きですww

そして本編ですがりっちゃん主役も面白そうですなあ。
りっちゃんを主役となると主役ですから原作的な面が強く表れる、というと知性派を気取りながらその場の思いつきと感情に流されて右往左往するというひどい現象wをじっくりと観測できてしかも隊長殿の作品ですから見ているこちらが心労で倒れそうな話になりそうですが、前半の時点でそうなりそうな雰囲気バリバリでw 既に大いに悩んでるしw
しかしりっちゃん苦手なんですか~まあちーちゃんとはかなり違うでしょうねw

また新しいことにいろいろチャレンジされたようですがテキストの文体はあくまでもケントゥリオ節ですねw シチリア支援のときもそうでしたが作者名隠しても判りますw
それにしても隊長殿の自己認識とは異なり視聴者にはとても好評ではないですか、自信を持ってください!

あと、ウソm@sに『双帝の羅馬復興記』なるリスペクト作品が上がっていましたね。
ここに感想とか書いちゃって良いものか、しかしこれも面白い。
今書くとネタバレになりそうなのでその内機会があればw

それでは、これの後編?本編の続き?がんばってくだしあ。

No title

すみません。ビザンツは私も大好きですが、中世ヨーロッパも好きな身としてはちょっと一方的過ぎると思います。

>生き残った西欧の蛮族どもの妬みと傲慢さ全開の西欧史観~
それは単に過去の話だと思います。十字軍史を書いたランシマンなんてどう考えたってビザンツ贔屓ですし。それにビザンツがマイナーだと言っても、総合的に見れば古代ローマもビザンツも知らない人が圧倒的に多数じゃないんでしょうか。

>てめーらフランスの一般生活水準と中世ローマ(ビザンツ)じゃ天と地~
そうでしょうか?少なくとも、一般民衆の生活レベルではそれ程極端な差は無いと思うんですが。教養という点でも、教養の元になる書物自体が少ない中世初期と、カロリング朝や12世紀のルネッサンスを経て大きく発展した後期では話もぜんぜん違いますし。

>良い例に十字軍が~
その例は知りませんが、それだけで判断するのはいくらなんでも極端すぎるんじゃ。ビザンツにも占領した都市を虐殺・破壊した話しは幾らでもありますよ。例えばニケフォロス・フォカスがクレタ島の首都・カンディアを制圧した時は大規模な虐殺が起きましたし、同じくニケフォロスがアレッポを制圧した時、ビザンツ軍は疲れて動けなくなるまで住人を殺し続けたと言われてます。バシレイオス二世あたりについては言うまでもないでしょう。というかローマ・ビザンツは都市を攻撃の末に制圧した時は大抵虐殺と略奪を行っていると思うんですが。サラセン側だってエデッサやアンティオキアを制圧した時は虐殺を行っています。

>確かにそれは事実ではありましたがその態度だって中世ローマ帝国から~
彼らのそのような傲慢な態度こそが第四次十字軍の一因になったと思うんです。過去に遡れば西ローマ帝国滅亡の元になったアドリアノープルの戦いだって、行政官ルピキヌスとマクシムスがゴート人をゴミのように扱ったのが起こった一因ですし。それに失礼だとは思いますが、「文明レベル」とか「野蛮さ」とか、そういう尺度で文明を判断する事自体があなたの嫌う近世欧州的な思考だという感じがします。

No title

>名無しさん
厳しい意見をありがとうございます。
顔から火が噴く思いです。
お恥ずかしい。

自分は文才が無いので上手く自分の気持ちが伝わるか不安ですが・・・。

言い訳をさせていただきますと自分が若い頃読んだギボンを初めとする書物ではビザンツの評価がいかにも低いという思いが。

ランシマンの著書も読んだことはあるのですがビザンツを正当に評価しているなと感じた物は自分が当時読んだ中ではそれぐらいしかなかったのです。で、むしろこちらは稀有な例なんじゃないかなという捉え方をしておりまして。

で、数が多い=一般的評価というなんともな見方で西欧の歴史家達のビザンツへの評価はどうにも歯痒く感じていたのです。

―ビザンツと古代ローマのマイナーさ
それは総合的に見ればどちらもマイナーですがビザンツと古代ローマで分けたら結構な割合でビザンツがマイナーだと思うのです。
教科書にも「東ローマ帝国はその後千年に渡って存続したが滅びた」とか数行で終わってしまいますし。

―生活水準
これはどうでしょう。
例えば識字率と教育。
西欧では一般人でいうと神父などの宗教関係者しか文字の読み書きが出来なかったのに対し、ビザンツ帝国ではかなりの人々が読み書きをすることができ、高度な教育を受け、自由な発想と発言を保障され、それに伴って様々な学問や宗教議論が盛んでした。
だからこそ国土を失い、急速に衰退しつつもビザンツ文化が発達したのですし。

また衛生環境が劣悪であった西欧と比べ、まだビザンツでは浴場や水道など公衆衛生が整っていました。

もちろん、過去の栄光と技術を重視するあまり、時代遅れになった部分もありましたが。
特に農業。


―虐殺
無論、ビザンツ帝国とて名無しさんのおっしゃる通り、数々の非道を行った例はあります。
バシレイオス二世などが良い例です。

しかし、自分の書いたこれは宗派は違えど同じキリスト教であるというところと異教徒への接点のお話のつもりでした。

ビザンツ帝国は虐殺も行いましたが交渉と慈悲によって異教徒と接する術と発想を持っていました。(まあ、現実的に殺し合ってばかりでは割に合わないという視点もあったでしょうけど)
それはサラセン人・・・イスラム教徒も同様です。

しかし、西欧からやってきた十字軍はどうでしょうか。
彼らは奪い、殺すだけです。
例外として後のエルサレム王国は宗教の調和を目指し、また国土を維持する為にテンプル騎士団を初めとする宗教騎士団と共にイスラムとの融和と交渉を図りましたがそれも西欧からやってきた新参達の異教徒への殺人と暴行によって泡となりました。


ですが、もちろんここからの視点だけで全てを判断することは間違いです。

ビザンツ人は西欧人を「異教徒と見れば殺すことしか考えない野蛮人」と見なし、
西欧人はビザンツ人を「異教徒にも譲歩し、戦うよりも交渉を優先する狡猾な卑怯者」と見ていたわけですね。

これは極端に言い過ぎたと思います。

―傲慢な態度こそが~
その通りだと思います。
ビザンツ人は第四回の時代になるとすでに時代遅れの人々でしたしね。
西欧人は前々からその態度を苦々しく思っていたわけですし。
古代、中世問わず、ローマ帝国は自業自得の面も多いです。


―あなたの嫌う近世欧州的な思考~
これはちょっと誤解が。
あ、いや、誤解でもないのかな。

近世欧州的な思考に対し、好き嫌いという感情はあまりありません。
というか完全にそういう見方をしていますしね。
ただ中世ローマ(ビザンツ)にそういう評価を下す西欧の歴史家達に複雑な感情を持っていたわけで。

もちろん何が何でも「ローマ帝国万歳!」と言いたいわけではありません。
キリスト教が齎したモノや中世西欧諸国にだって良いところや優れたところがあります。
カロリング朝ルネサンスで西欧は中世ローマ(ビザンツ)に決して劣らない独特の文化が生まれたのですから。

それらも好きです。評価をします。もちろん!

でも、自分はそれ以上に中世ローマ(ビザンツ)帝国が大好きなんです。
で、世の中の人がフランスやイングランド、神聖ローマなどに目を向ける中、東ローマ(ビザンツ)は地味です。興味を持つ人もあまりいません。

その中で「こんなにも良い国があったんだ!」という主張がしたいわけなんです。
そして、世間一般の評価がひじょーに悔しいんです。
柔軟に粘り強く、千年も国を持たせ、一時期は中世で一番洗練され、体系化された軍隊と戦術、戦略を誇り、衰退しつつもビザンティン文化という独特のモノを発展させてきたというのにその過程を見ず、最後の滅亡と衰退しか見ない人が多いのがとても悔しいんですね。


要は浅ましいことではありますが中世ローマ帝国好きの「やっかみ」なんです。
もっと評価されるべきだと思ってるんです。


もちろん、自分のやったことは歴史好きのマナーとしていけないことです。
名無しさんや他の中世ヨーロッパ好きの方は今回の文面で不快感を覚えられたと思います。

本当に申し訳ありません。
該当コメントは削除します。
自分もしばらくは頭を冷やして、自粛しようと思います。

本当に、申し訳ありませんでした。

No title

こっちにも長い解説きたーw

> NHKスペシャルみたい
なるほど、ハリウッドの歴史スペクタクル映画の導入部のような印象を持ちましたが、文体をですます調に換えて読むとNスペっぽくなりましたw

> 中世は野蛮で血塗られたイメージなので壁に血でべっとりと描かれた
やっぱりそういうことでしたかw あまりにストレートでニヤニヤしましたw

> 変な所に気合入れ過ぎだろ。
だがそれがいい!

> 中世ローマ帝国がイスラム勢力によってエジプト・シリアを失い
エジプトにしろシリアにしろ古代は偉大な文明を持っていた地域なのに[自主検閲削除]

> 溜息を吐く律子。
りっちゃんはこういうの似合いすぎるw

> 他の架空戦記でも内政屋として登場することが多いんではなかろうか
能吏のりっちゃん、名君のいおりん、と言いますね。言ってるのてんやくだけかw

> 討伐軍が姿を現しました。
地平線の下から軍旗が迫り上がってくる画面は秀逸ですな!

> 討伐軍はどの兵も重装で規律よく、トリフィリオスの予想とは違って強大でした。
「みすぼらしいな、まるで正規軍だ」系のコメにメッチャワラタw

> 伊織とはまた違った形での"貴族"のはまり役。
お金で血筋は買えませんからね。貴族から骨髄移植してもらっても高貴な血統になるわけでもなくw

リロードしたらレスが丸々消えてれぅ。でも書いちゃう。
> 歴史を振り返るシーンの春香達の台詞
おーありがとうございますー。

> あの性格と心がけですからね。
ですよね…。

> しばらくは使い物にならなかったんじゃなかろうか。
春香ぁ春香ぁ…。

> アナスタシウス・カトー(オリキャラ)
キリストの復活の名を持ちながらローマ伝統派の春香に連れ添うカトーさんとかまたやたらにドラマのありそうなお方ですなww
一家は一度キリスト教に転んだけど本人はまた元に戻ったというストーリーなのかなぁw
それとも春香との関係はどうあれ本人はしっかりキリスト教徒で公私の区別をきっちり付けられる立派な人なのかw

> 立ち直った春香がブリタニアからローマ復興とかw
漲ってきたw

> こっちが主だったらいきなり滅亡じゃなくて初めから作ってましたよw
あはwそうでしたかw

> 原作のとおりの人物にはなんとかなったかな?
個人的にはいい感じでしたw

> そんなにわかりやすいですかね?w
なんでしょうテキストから醸し出される特有の何かがw

ええと…一つ二つ。
> ビザンツがマイナーだと言っても、総合的に見れば古代ローマもビザンツも知らない人が圧倒的に多数
これについては薬物の血漿蛋白結合率・非結合率と薬効との関係などと同じようなものでありましょう。
例えば仮に(実測したことはないので仮にです)、
 古代ローマを知らない・興味がない…95%
 中世ローマを知らない・興味がない…99%
としますと、一見して、95と99の違いなんて誤差みたいなもの、確かに、どちらも知らない人が圧倒的に多数と言えます、が、逆から見ると、
 古代ローマを知っている・興味がある…5%
 中世ローマを知っている・興味がある…1%
と5倍もの違いとなって現れます。
趣味たる物事の規模(例えば現在なら出版物の市場規模や展示会の回数など)は「知らない・興味がない」ではなく「知っている・興味がある」方の関数となりますので、譬え共に絶対的にはマイナーに見える場合でも、相対的に古代ローマの方がずっと注目されている(実際、出版物も古代ローマモノからベストセラーが出るほどですし、古代ローマ展に類するイベントも毎年のように日本のあちこちで催されています)のであって、「どちらもマイナー」のみでまとめるべきではありません。

> 「文明レベル」とか「野蛮さ」とか、そういう尺度で文明を判断する事自体があなたの嫌う近世欧州的な思考だ
むしろ古代ギリシャ・ローマ的な思考でありましょう。
近世欧州のは連中が古代ギリシャ・ローマ文明の後裔を自任するにあたっての猿まねぽ。

以上、隊長殿が望むかどうかわからないようなフォローをばw

それにしても隊長殿は…
・マニアック
・浮動して後悔
・自己評価が不当に低い ・りっちゃんが苦手
「ケントゥリオ! おまえ、りっちゃんだろ!」
(庭上げPとこの将軍さんの声でwww)

ななしさんへ

なんというか。昔々のとあるファン同士の激突を見るような思いがしますが。あれは煽り合いと荒らしあいの、というか片方がテロ行為に走っていたようなものでしたが、あれの空気を思い出したので、口を挟みたい。
いくつか私も反論します。今から言うことは、おそらくは過激ですので、ご容赦を。

あなたの論調では「多数派の意見があれば全て押し潰せる」、そんな発言に聞こえます。ですが、そうでもないことはわかっておいででしょう。少数派には少数派の理があるのです。同時に、Pは迎合する姿勢を見せている。単なる反発ではないのですから、並大抵じゃないですよ、こんな反応。多数派の意見を取り入れるべし、と言うのであれば、自らも少数派の意見を聞くようにしなければなりません。Pのテーマのひとつ、古代ローマでも、多少は少数意見やなにやらを取り入れながら、法案を作成していたのですから。昔の人たちのようにはいかないかもしれないですが。

それから、古代を知ったがために、それ以降の歴史が好きになれない人もいることにはいるのです。私など、「ああ、蛮族の猛攻とキリスト教の波及さえなければ、今頃五百年分くらい歴史進んでもおかしくないよなあ」などと思ってしまうんです。ビザンツを見ることで、古代のローマが少しでも戻ってくれたら、と思う人も、いることにはいるはずです。あなたはそれを見ようともせずに、発言しているように見えます。

視点うんぬんについて反論しますが、あなたの発言は、どこか狂信的に聞こえます。「信じているものが大事でそれが汚されることは、絶対に許されない」とでも言っているように。それはそれでもいいのですが、近視眼的になりやすくなります。発言全体に、この雰囲気を感じたので、少し。

私自身も、おそらくは狂信で凝り固まっているでしょう。ですが、それを承知で敢えて言いました。Pのスタンスはおわかりになると思います。ですから、我々のような人間がいること、それから、Pの思い、他の視聴者、それらを理解してください。私も、あなたのように中世好きがいることを、心に留め置くことにします。
では、失礼します。

すみませんでした

>てんやくP
>「どちらもマイナー」のみでまとめるべきではありません。
確かにその通りかもしれません。私の考えが浅かったようです。すみません。

>とおりすがいのすけっと氏
>あなたの論調では「多数派の意見があれば全て押し潰せる」、そんな発言に聞こえます。
「全体で見れば両方とも圧倒的に少数じゃん」と軽い気持ちで書き込んでしましたが、そういう事はまったく意図していません。
そのように聞こえたのなら申し訳ない。

>あなたの発言は、どこか狂信的に聞こえます。「信じているものが大事でそれが汚されることは、絶対に許されない」とでも言っているように。
これは耳が痛い。自分が、好きな物を批判されると反論したくなる性分なのは自覚していますから。
確かに私が少しだけカチン、となったのは否定できないと思います。

>ケントゥリオP
一番最初に言っておきたい事があります。
>該当コメントは削除します。
>本当に、申し訳ありませんでした。
どうぞ気にしないで下さい。
むしろ私が後から自分のレスを読んで「失礼だったかな?」と心配になったんですから。
もし私のレスに不快感を覚えたのなら本当にすみません。

>ランシマンの著書も読んだことはあるのですが~
日本語でのビザンツ関連の書籍が少ない為、海外の本を取り寄せてるんですがあからさまに否定的な物は無いと思います。
John Julius Norwichのビザンティン三部作などは必要以上に好意的でなく、かといって否定的でもないとてもバランスの取れた本です。
ここ50年程で起きた歴史観の変化は大きいんじゃないかと考えます。同じ事は中世欧州史にも言えますけど。

>それは総合的に見ればどちらもマイナーですが~
多分、大抵の人にとっては
古代ローマ=名前位は知っている
ビザンツ=名前も知らない
という感じでしょうね。でも、てんやくPの言う通りその差は大きいのかもしれません。

>ビザンツ帝国は虐殺も行いましたが交渉と慈悲によって異教徒と接する術と発想を~
>西欧からやってきた新参達の異教徒への殺人と暴行によって泡となりました。
これは国境を接していたビザンツとそうではない西欧の違いが大きいんじゃないかと愚考します。
ビザンツ側や十字軍国家側としては単に過激論を突っぱねるだけでは軍事的にも経済的にも国家を維持できない為、現実的に考えれば隣人である異教徒とも妥協をする事が必要でした。
逆に西欧側から見ればイスラム圏は遠く離れた世界で殆ど接点がない為、異教徒に遠慮をする理由が無い。
あなたが言うとおり、十字軍国家が妥協策を取ろうとしても新参の西欧人が往々にして過激派だったのはそれが原因じゃないか思います。
 
>また衛生環境が劣悪であった西欧と比べ、まだビザンツでは浴場や水道など公衆衛生が整っていました。
浴場は西欧でもか広まってましたよ。
古代ローマ時代のような大規模な公衆浴場は姿を消しましたが、代わりに個人経営の小さな風呂屋はそこら中にありました。
燃料になる木材の減少や、黒死病以降に出来た「入浴は健康に悪い」という奇妙な考えの広まりでこれも廃れたんですが。

>でも、自分はそれ以上に中世ローマ(ビザンツ)帝国が大好きなんです。
>そして、世間一般の評価がひじょーに悔しいんです。
>要は浅ましいことではありますが中世ローマ帝国好きの「やっかみ」なんです。
>もっと評価されるべきだと思ってるんです。
この辺りは完全に同意します。
正直、一度ハリウッドが考証はそれなりでいいからビザンツを舞台にした超大作を作ってくれないかと密かに願っています。
そうなれば興味を持つ人が少しは出ると思いますし。
例えばコンスタンティノープルの陥落なんかは作り方次第では傑作になるはずなんですが。

最後に言いますが、1年程前にITWを始めて見て以来、毎話毎話にwktkしてます。
まだまだ先は長いと思いますが、これからも頑張って下さい。
中世咲き返りしローマ前編も律子の立ち位置やアバランテスのかませっぷりなどが非常に楽しめました。
可能ならば中世咲き返りしローマもシリーズ化……というのはいくらなんでも欲張りすぎでしょうが。
アレクシオス1世はコンスタンティノス7世やヨハネス・ツィミスケスに並んで好きな人物なので、もし後編で彼が登場するのならどう言う立ち回りになるのかを楽しみに待っています。

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